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LA JUSTICE

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明日から…幾度願った事か 変わらずに時は進みゆく 割れた鐘は目覚めの音を響かせない 昨日の正義は明日の害悪 狂乱の中に立つ これが、人間― 目隠しの輪舞と天窓に酔い痴れる 革命の足音がこの胸に突き刺さる 血染めの歴史は永遠に刻まれる 咲く花 麗しき名は殺戮 新しき時代が訪れようとも、 我等は呪われた者なのか? «Au nom de la révolution!» 神の姿は機械に変わる 忘れるな!その露に消えた者達を 生と死は泥で汚すものではない事を 革命の足音がこの胸に突き刺さる 周りに纏わるは気高き死霊達 裂く花 忌まわしき名は殺戮 新しき理想が掲げられようとも、 我等は呪われた者なのか? 革命の足音が― 黒衣に祈りをかき消し闇夜に靴が鳴る 正義が舞い降りるその日まで

アンソムニア

今夜も頭は低速回転 瞼よ重くなれ 文字で遊んでも 砂男を呼んでみても 摩擦音がうるさくて JOURNAL「SLEEPLESS」 数え唄線を引く 瞼を閉じ眠りに落ちる日は? 時計が天辺過ぎても 天使は頭上で跳ね続ける そのステップを聞くと 地下室から「よい夜だね」と 血に塗れて微笑う 君が現れそうで 手が伸びて、空を切る 混沌の海から君を救えない 意識は無意識を拒む 水面を揺らいで また今夜も目を開いたまま 怪物の様に横たわる 真夜中の墓所の庭は 太陽の下を歩く悪魔の寝床 赤眼の男が柩に入り込む頃 俺は閉じかけの目を開ける 絶望へ光が差し込み 闇は本領を見せる その奥に君の姿があれば 希望はこの手に遺ったかも知れない 腕には死と呪の文字が 刻まれたまま、消えない 生なる命の檻に囚われの幽鬼 ルシファーが西の空に現れる 眠れぬ夜の苦悩を笑い喰らう 彼に魅入られた俺は 黒き翼を手に入れる為 アレとソレを四錠飲み込み 偽りの眠りに落ちてゆこう

修羅

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果実を口にした 水気を感じながら "この世に生きる意味" それが何かを理解出来たなら "いつかは腐りゆく現実" 目を逸らし 一時の夢の中 賽に盃、花に興じてる 目の前を見渡せば悲しみの連鎖広がり 群がるアリは手足千切られて 腐敗した幸福はただのガラクタゴミの山 それでも君は赦すのかい? 俺は目の前のものをナイフで切り裂いてゆく 信じられるものは刃の鋭さ、確かな手応え 力で偽る正義 虚を騙る弱さ 目を背けず生き抜くその為に 夕闇焼け野原 小さな武器を手に俺は吠える 明日へと 俺は目の前のものを残らず破壊してゆく 瞳が求めるものはひとつ輝かしき光 俺はただ修羅の様にこの大地を駆けてゆく 足元に散らばる錆びた鉄の鎖を蹴散らして 幸福なる未来へと 鮮やかな一撃を

舞宵夜

欠けた月が照らす夜 父の手に引かれて歩く坂道 仄かに灯る提灯は 風にゆらりゆら 酒の香りがする 右手を繋ぐ指先体温 見上げた父の顔は 袖で見えない 夜風はすっかり春めき 月の光もやさしい紗の様 誰もいない山の上の境内 桜はまだ咲き誇る日を 待ちわびて眠る 柏手打てない僕は何を願おう 縁側、月夜に片手酒 薄紅の花がまろく香る 盃に今宵の肴を映し、 過去を脳裏に映す 父よ、 俺も酒が飲めるようになった 皮肉なもんじゃないか― 目を伏せ昏く笑う …赦しておくれ 狛犬の足元に泣いた父の顔 子供は諦めに似た眼差しを向ける 願ったのは、 苦悩の種で在り続けるのなら この隻手の子を葬って欲しかった 弱いものは闇が浚ってゆく 現世の定律を識る片輪の少年は 絞首台に立ち宣告を受け入れる 風が悲しく鳴き叫び 魔が過ぎ去る 彼の手が顔に触れ 抱きすくめられる 体に伝わる嗚咽と懺悔 少年は境内に無垢を落とし 人形の様に虚を見上げた 俯いたままの父の顔には 幾筋もの涙の跡が残ったまま 手を引かれて歩く子は 鋭く感情を失くした表情で 泣き顔を見ていた 弦月は漆黒の奥へ沈み 春風が少年の頬を撫でた ごめんなさい… 父よ、 隻腕でも、それでも、何とか生きている 完全な自由とは言わないが、 少なくとも不自由では無い 心地良い風が天空を示す 目に触れる月と花は 今もなお輝く その気高き在り様に 俺は心を許し微笑む 冥き迷い世に乾杯 未だに酒に酔う事を知らず 過去と共に盃を空ける

拒食症

喰らわねば、生きられぬという 吐き気をこらえながら フォークを手にし 味もわからぬ塊を口に含む 嚥下したものを吐き出す 言葉にならぬ悲鳴 鈍い金属と骨の音 皿は床へ落ち割れた 何故こんな行為を繰り返すのか 青白くなった頬 唾液まみれの顎 嘔吐を拭う腕 テーブルにフォークを突き立てる 幸福な食卓? ふざけるな。

無拍

さあ火を与えよう! 夜暗すら焦がす輝かしい炎だ 憂鬱は光に照らされ 暗さを増す きらめく神の台座を占める かの名は虚無という システマティック・メカニズム キミはただのカートリッジ 悪魔は高笑い 孤独なライプニッツ 救われないカント ソコで終わりたくない! わかるだろう? この世は夢幻で掴めない カレの夢の中かも 地面へ落下する僅かな時間の中 何ものかが誑かしていても 僕は世界を信じよう 踏みしめ考えた世界は ただ、ここに在る 微分された最期まで 悪魔-と-踊れ 理性-と-闘え

カレノハナ

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枯れてゆくしか無かった 生きる価値も失くなり 誰にも気付かれずに 干乾びて死んでゆく命 押し迫る零の恐怖 意識は闇に溶けゆき 言葉は虚に還った 「―さよなら、世界。」 「慈悲はまだ落下してくる…―」 君はカレノハナ 蔦は巻きつき 闇に紅く咲き誇り 永遠の眠りに君がつくならば 僕はもう一度君に唄おう 永遠の闇にたゆたう 「君へ、祝福を―」 僕はカレノハナ 絡みつく蔦 空は青く澄み渡り 彼の涙を吸い上げたなら 僕はもう一度… 僕らカレノハナ 触れあう事無く この大海へ沈みゆく 溶けて失くなり再生をして 僕らもう一度巡りあおう