カレノハナ
枯れてゆくしか無かった
生きる価値も失くなり
誰にも気付かれずに
干乾びて死んでゆく命
押し迫る零の恐怖
意識は闇に溶けゆき
言葉は虚に還った
「―さよなら、世界。」
「慈悲はまだ落下してくる…―」
君はカレノハナ
蔦は巻きつき 闇に紅く咲き誇り
永遠の眠りに君がつくならば
僕はもう一度君に唄おう
永遠の闇にたゆたう
「君へ、祝福を―」
僕はカレノハナ
絡みつく蔦 空は青く澄み渡り
彼の涙を吸い上げたなら
僕はもう一度…
僕らカレノハナ
触れあう事無く この大海へ沈みゆく
溶けて失くなり再生をして
僕らもう一度巡りあおう