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スネイル・レスポンス

僕はあの時の事が忘れられずに 箱の中で待っている 次は、必ず、手を伸ばすから だから、お願いだから 僕の前から消えないでくれ 絶対だ― 僕は目を赤くして もう鳴らない電話を ずっと ずっと ずっと 待っている 小さな傷痕は 深く大きくなり 膿腐り落ちる 二度と再生をしない朝

解放破裂

封印された春から解放 総ては僕に委ねられた 叫ぼうか、有るだけの存在を 崩れ落ち泣くだけの時間は 過ぎ去った 狂気無色の冬は再生 赤い腕を掲げ 君に触れよう

葬儀場の風景

父は子の亡骸を 涙流さずに じっと 見つめている 命を絶った子は 黙ったまま ずっと 目を閉じている 父は「何故」と問い 子は「どうして」と叫ぶ 交錯する事の無い言葉達は 反響して 互いから 離れていく

「見られたくないよ」 君はそう言って 暗がりから出ようとしない 僕には 見える姿はどうでもよくて ただ、君の存在を この手に感じたかった 「恐れるな」 僕はそう言って 君に手を伸ばす 希望と絶望を混ぜ込んで 君は僕の前へ 足を踏み出す 僕が差し出した掌に 君は棒切れの様な指先を そっと乗せる 瞬きの出来ない瞳を震わせ 君は目を閉じた-つもり- 僕はその姿を見て微笑む 愛しさは変わらずに 燃え盛る 黒焦げた君の体を抱き寄せ 薄く唇が乗った歯に 口付ける 「ほら、恐れる事なんて何も無かっただろ」

混濁の夜

いつの間にかまた 綺麗に飾られてた ノイズはまだビリビリ 染め上がった色 ドロドロとこびりついて 鈍い反射 短くなっていって バキバキ 錆びてしまったのは ナイフ? それとも僕のアタマ? 脳が痺れて 眠れない まるでモールス信号 落ちたら そこでおしまい。

畸形

本当は 殺されるはずだった 生まれ落ちた その日に 廃棄物になって 死にゆくはずでした なのに、 僕は生かされています。 死んだ方がしあわせだった かも知れません 何千回も繰り返される 嗤い、嗤い、嗤い 消え去る事の無い 記憶の傷痕 生きる事はしあわせでしょうか? 光だけを見て、 生きる事は 本当によい事でしょうか? 光に目を潰されて 見るべきものを 見落としていないでしょうか? 生きている限り 問い続けなければ 僕は 生きる事も 死ぬ事も 出来ません

僵屍

僕は君を愛してる どんな姿でもいいから 君→イタイ わかるね? バラバラになった君を もう一度繋ぎ合わそう つなぎ合わさった頭に 同じ記憶は残ってる? 僕は君を愛している どんな姿でもいいから 君=イタイ わかるよ バラバラになった君を もう一度作り直そう 新しく記憶詰め込んだら 君は僕を思い出す? 君→イタイ 禁忌を 君=イタイ 超えて 僕は落下 廃棄物 君ハいない 僕ハ毀れ バラバラになった僕等 混ざり合って ひとつになれたね きょう きみ なれて かなし 君はいない 僕は毀れ バラバラのまま僕等 混ざり合えない 混ざり合えない