畸形

本当は
殺されるはずだった
生まれ落ちた
その日に
廃棄物になって
死にゆくはずでした

なのに、
僕は生かされています。

死んだ方がしあわせだった
かも知れません
何千回も繰り返される
嗤い、嗤い、嗤い
消え去る事の無い
記憶の傷痕

生きる事はしあわせでしょうか?

光だけを見て、
生きる事は
本当によい事でしょうか?

光に目を潰されて
見るべきものを
見落としていないでしょうか?

生きている限り
問い続けなければ
僕は
生きる事も
死ぬ事も
出来ません