鉤爪 - A DAMP NIGHT

濡れそぼつ夜に怪物ひとり
尖る爪を弾いて数える
孤独な夜と塞がれた朝

いつか太陽の下飛び出して
砕け散ってみせようか
光に潰される最期は
淡い憧れ

涙も忘れた夜に怪物ひとり
尖る爪を腕に突き刺して
真っ赤な血と忘れた痛み

何度目だろう
朽ちた地下への階段
きみを求めて腕を伸ばし

光届かぬ地下に怪物ひとり
尖る両手を組み合わせ
神の裁きを待っている
流れる唄と忘却の時間