たそかれとき

夕暮れ町の三丁目
なんてありふれた夕暮れだろう
公園では子どもが駆けはしゃぎ
路地を車がすり抜けていく

区画整備碁盤の目
一軒家アパートがひしめく
カーテン閉じたままの部屋
門灯の点いた家
夕食の準備テレビノイズ

なんて平凡な夕暮れだろう
僕は夕日に向かって歩いてみる
人の生活って素敵だね
夢見た日常、溢れた感情

落ちて、墜ちた、無音の視界

「長く伸びた影」
「個別なる実際」
「もういいかい」