Cycle16 meta-morphose - アイソパラメトリック
煙管を銜え思考する男はいるだろうか 僕には視えている
笑う修道者 嘆く哲学者 道化は両手を掲げる
狂人は襤褸を着て地面を這う 己の全てを神に捧げる
「君が話した言葉で僕は言葉を覚えた。世界を定義した。
つまり、今の僕は、君で出来ている。だから僕は生きていけるんだ。
そして、君に逢う為に、僕の意志で一歩ずつ死にゆくんだ。そうだろ?」
「あなたの傍で私は考えます。そう、だから、あなたは大丈夫」
壁に耳を当てて君の声を聞く この遠さが、思考の遅さだ
道化師は陛下の為にタンバリンを打ち鳴らし行く先を示す
おまえは夜闇を駆ける ただ一つの願いを全うする為だけに
式の本領とは、命を捨てて闘う事。《この》命の為に
拡声器で叫んでも 誰一人振り返る事も無い虚無感
代入しても、戻ってこないのだ。何度も、繰り返しているのに。
「だれもいない。」君はそう言ったけれども、僕は目に映らなかったのかい?
可能性を自ら絶ったその時があまりにも哀しく静かで
朝焼けは寂しくて孤独だ そうだろう?君がもういないのだから
よく、周りとのズレを感じる 俺が遅いのか、世界が速いのか
君が答えてくれるまでの間に地球を一周してるのかも
あなたを想う時 俺は《ここ》にいる あなたの中に俺はいるのか
有限だと知っていたとしても永遠が存在すると信じたい
自由は存在するか 階段を登り切ったその先にあるのか
思考する価値概念 何処で、何を間違えた?間違っているのか?
あの夕焼けを見たか 気付きの訪れはどれだけでも異なる物
大きな驚き 理解をした瞬間って、こう、笑いたくなるんだよ
きっと、最期に「わからない」って言う為にイシを積み上げているんだ