祈りの形 At Café

駅前のコーヒー店
奥の丸テーブル
白いマグカップ

目を閉じて
コーヒーを飲む

舌に広がる苦味
鼻に抜ける香り
この感じがよく似てる

目を閉じたまま
君を待つ

こういう感じだったっけ?
「   」って。

感覚が消え去る頃
君の横顔が見える

いつも思うけど、
不思議な表情だね
せめてその顔が
泣き顔じゃなければ
そう望う

こうして僕は
一杯のコーヒーに
君を想う
墓標が無くとも
日常のどこにだって
君がいる

コーヒーを飲もう
手向けの白い花束
その代わりだ