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Necromance

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ランタンを灯す 深い森の夜  君を探す指汚れて 魂の消えた体に命吹き込む 猟奇で震える たった一つの契約だ  君を僕にくれないか 叶わなかった一生の 「愛してる」を捧げよう 夜半の月が嗤う 愚かな罪と 触れた指先に、冷えた口づけを 命の逝き先が深淵の底でも もう一度君に笑ってほしい 砂の時計が落ちる静謐 触れる指先がこの世界 激情のオペラ歌い続ける すべてが焼き尽くされてく たった一つのお願いを すべて貴方に捧げよう 何もかも失っても 「愛してる」を聞かせてよ 夜半の月が嗤う 愚かな罪と 枯れた喉で貴方の名を呼ぶ 仮初めの命と謗られたとしても 私の永遠は貴方のもの 暁の明星が瞬くその時 慟哭は消え去り、僕らは抱き合う 有限の命を再び灯そう 無常の鐘が鳴り響くまで 我等の罪を贖い給え